
個室トイレで出産した男児をその場で殺害したとして、殺人罪に問われた母親、無職の中尾美穂被告(33)の裁判員裁判が1日、福岡地裁(野島秀夫裁判長)で始まった。裁判長は「トイレで突然分娩したという想定外の事態で、極度の混乱に陥った」と心神耗弱の状態だったと認定し「周りに知られたくないという短絡的な動機は強く非難されるべきだが、殺害はパニックによる衝動的なもので殺意は強くない」として懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役4年)を言い渡した。
判決によると、12月、中尾被告は勤務先の工場の個室トイレで出産した男児を、窓から投げ落として放置し殺害したとしている。
検察側は中尾被告に強い殺意があったと主張していたが、退けられた。